読書レビュー:あなたのまわりの「コミュ障」な人たち
私は、コミュ障である。
心を許せる人が少なく、
また心を開いた人には嫌われる。
そんな人生を27年間生きてきました。
「コミュ障」をキーワードに生き辛さを打破する手立てをもとめ、
色々な本を読み、レビュー記事として皆様に共有できればと思います。
稚拙ですが、どうぞご一読ください。
- あなたのまわりの「コミュ障」な人たち を読んで
下記、文庫となります。
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姜氏が書かれたこの本は、
タイトルの通り、著者が「コミュ障」ではない第三者に対して、
「コミュ障」の人にはどう接すれば良いかが書かれている本です。
ADHDやアスペルガー症候群など、特徴的な個性を持っている人の行動や考え方などを解説し、どのようにその人を活かしてあげるかなど専門家の視点から丁寧に解説されています。
もちろんこの本の位置づけからコミュ障な私はターゲット層ではないのですが、
それでもコミュニケーションが苦手な人に対して専門家がどのような視点を持っているのかがわかる貴重な一冊であったと思います。
また、この本で「なんとなく」ではありますが、
私は「社会不安障害」というものに分類されるコミュ障なのではないかという見解も持てることができました。
社会不安障害についてこの本から引用いたします。
「社会不安障害」とは、社会生活の場面で対人交流をはかるときに、「失敗をする」「恥ずかしい思いをする」ことに過剰な恐怖や不安を感じてしまう障害です。(p.68)
色々と私の特性はあるのですが、
一つに「相手に馬鹿にされる(相手に馬鹿にしているつもりがなくとも笑われる)」のがとても怖くて相槌を上手く打つことができないということがあります。
相槌でなくとも、自分の話も同様な理由でできません。
「何かを恐れて話せなくなる」
これは社会不安障害にあたるのかなとこの本を読んで気づくことができました。
ただし、この本は「第三者」の助けをメインとしているため、
それを治すのに私が何をすれば良いのかはわかりませんでした。
いくつか症例が挙げられているので、
私のように自分に当てはまりそうなタイプを見つけることができるかもしれません。
少し話が変わりますが、
この本を読んで私が悲しくなったことについて書かせていただきます。
私は自分のことを「コミュ障」だと思っています。
人とコミュニケーションを通じて仲良くなれないことに劣等感や寂しさ、
また思いをきちんと伝えられないやるせなさや不甲斐なさ。
色々な感情が渦巻いて生き辛さを感じています。
このことから「コミュニケーションが上手くできない」ことを「コミュ障」だと自覚して初めて病的なものになるものだと考えています。
コミュニケーションが上手くできなくても自分で「コミュ障」だと思っていなければそれは障害ではなく「個性」だと思います。
要するに「コミュ障」とは人に決めつけられるものではないように思うんです。
しかし、この本は「自分が理解できない」ひとをひっくるめて「コミュ障な人たち」だと書かれているように感じてしまいました。
それでは少し差別的ではないか?コミュ障の生き辛さを正しく理解してもらえないのではないか?
思い込みすぎかもしれませんが、私が感じたことの一つです。
もちろん、ADHD、うつ病、アスペルガー症候群についての知識は広げるべきだと思います。
そして、この本はそのような方々に対しての対処法が書かれいるので、
ターゲットが合致すれば良い本だと思います。
ただし、それを「コミュ障」とひとくくりにするのはいかがなものかと感じた次第でした。
以上を私がこの本を読んで感じた内容となります。
その他、読んだ本などあればこちらで紹介していきます。
以上、ありがとうございました。