【藤井棋聖vs木村王位】初めて将棋の試合を見てみた

今日は藤井棋聖が最年少二冠かつ最年少八段昇格をかけた大一番初日。

普段は仕事なので平日の仕事は見られないが、今日は在宅勤務ということもあり仕事をしつつAbemaTVで試合を見てみた。

 

私は将棋の初心者だが、

将棋の試合について下記点の印象を抱いた。

 

  1. 静かだが棋士同士の試合中の姿はアスリートそのもの
  2. 解説が非常に面白い。
  3. 聞き手役の方が非常にかわいい。

 

1については言うまでもない。

 

2だがプロ棋士がタイトル戦を見つつ盤上の戦いを解説し、

「この局面ならこう打つのが無難」

「この手は木村王位の棋風ではないから打たないはずだ」

「これだけ時間をかけてこの手しか出ないのは弱気な証拠」

「(AIの示す最善手を見て)この手が出てくるのは不思議」

などの将棋のプロにしか分からないならではの解説はもちろん、

過去の将棋エピソードなどをおもしろく心地よいテンポで話してくれる。

 

AIがどちらが優勢かを示すパーセンテージの揺れ方をみて

「やっぱり藤井君は天才だ」

「(藤井棋聖に対して)簡単な局面だから封じ手を申し出たのではなく、難しい局面だから封じ手を申し出たのか・・・」

などプロ棋士でもわからない局面をみて動揺する姿も面白い。

 

今日の山場はラストの封じ手までの藤井棋聖の長考である。

解説者の方は簡単な局面で、「2六飛」で決まりだと思われていた。

しかし、AIによると「同飛成」が一番優勢な手だという場面があった。

この「同飛成」は解説者も聞き手役の方も予想だにしなかった手らしく、非常に動揺されていた。

 

「ここの局面でこの手があるのか・・・」

「同飛成があることを木村王位が気づいてしまうと夜寝れなくなりますよ」

「木村王位の気持ちを考えると・・・」

 

解説者の方は「2六飛」で決まりだと思われていたが、

藤井棋聖の長考から「同飛成」に気づいていることを確信し

「こりゃ俺は(藤井棋聖に)勝てねえわけだ」

「何食ってどう勉強したらこの手に気づけるようになるんだ」

と震えていた。

 

初心者の私からするとそれらのすごさは分からないが、

解説者の話術、雰囲気、リアクションから「俺はなんてすごい試合を見ているんだ」というあたかも将棋がわかったかのような気持ちになった。

棋士たちのすごさ、この局面が白熱しているのか

初心者の私にもそういったことがしっかりと伝わる解説で

将棋の面白さがわかったような気がする。

 

映像はほとんど変わらないのだが、

会話だけを聞いていても非常におもしろいラジオを聴いているようでめちゃめちゃ楽しい。

この会話集だけをまとめた配信をしてほしいぐらいだ。

 

会話の組み立て方や話し方を聞いていても頭の良さがにじみ出ていた。

これは何もまじめな話ばかりしているということではない。

要所要所でユニークなボケをかませる余裕もある。

将棋って本当に面白い。

 

そして封じ手が何だったのか。

明日の朝にしかわからない。

明日が在宅勤務でないことが残念でならない。

 

3だがこれはもうひとつの私が受けた衝撃だ。

今日の聞き手役の方は「山根ことみ女流二段」「山口恵梨子女流二段」だった。

どちらも本当にかわいい。

知的な女性は本当に魅かれるものがある。

 

こんな気持ち悪い感想になってしまって本当に申し訳ない。

だけど、本当にかわいかったのだ。

 

解説者のプロ棋士の方との掛け合いもよく、

山根女流二段はおしとやかに、一歩引いてお話を聞き、

上手に相槌を打ち本当にお上品でした。

上品な笑い方が素敵で今日一日で大ファンになってしまいました。

好きだった話のくだりは

 

山根女流二段「(着物を着ている人をみて)着物カッコイイですね」

解説者「ほんとですか。じゃあ、次は私も着物を着てこようかな」

山根女流二段「先生、夏は着物着ないって言われてたじゃないですか(笑)」

そうじゃないんだ山根二段!

って感じで面白かったです(笑)

 

山口女流二段は対照的に明るく朗らかに解説者の方と進行されていました。

とてもよく笑い、解説者の方をいじってみたりいじられてみたり、

聞いている我々も気づいたら笑顔になっているようなやりとりでした。

山根女流二段よりも将棋にお詳しいのか、

解説者の方に「じゃあこの手はどうですか?」「この展開はありませんか?」

など様々なパターンを引き出していて聞いている私も

「なるほどー!!!!!」

となりました。

将棋についてもお詳しいなんて素晴らしい。

 

好きだったくだりは

解説者「あ、藤井君がモゾモゾしだした!これは打つぞ!打つぞ!!」

山口二段「じゃあカメラさん藤井さんをアップにしてください」

解説者「ほら、モゾモゾしてる!!!これは打つよ!!!!」

 

藤井棋聖「パチッ!!(手を打つ)」

 

山口二段「なんで先生当てるんですかーーーー!!!!!すごい!!!!(笑)」

解説者「まあ私は自分の将棋を捨てて(藤井棋聖と対局中に)藤井君の動作を分析していましたから」

 

この完璧なフォロー(カメラアップ)とツッコミ。

大賞賛です!

 

いやいや、

将棋観戦というこんな面白いコンテンツがあったなんて。

そして、知的なかわいい人を見れるなんて。

 

また必ず将棋観戦します!

テレビで見たいなー