【読書レビュー】神さまとのおしゃべり

「しあわせになりたい」

「嫌なことばっかり起こる」

「お金持ちになれたらな・・・」

なんて思ったことはありませんか。

私は常日頃ずっと思っていました。

こんなこと言ったら嫌われるだろうから言わないでおこう

人に好かれてもらえない

自分という存在は他人の中でいつも優先順位が低い・・・

自分はこれだけやって上げているのにあの人はなんでお返しをしてくれないんだ。いつも自分ばっかりだ。

などネガティブな感情ばかりに支配されていました。

正直、今も完全にそれらの感情を消せたわけではありません。

今回紹介する「神さまとのおしゃべり」はそんな感情に支配されている方に

おすすめの本となります。

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0. この本の概要

この本は

筆者と同姓同名の会社員「さとうみつろう」が突如合わられた「神さま」に幸せになる方法を教わり、考え方や行動が変化していくという内容となっています。

構成としては「夢をかなえるゾウ」と似ています。

ただし、「神さまとのおしゃべり」の方が行動よりも『考え方』に特化しており、実践しやすいと感じました。

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コントロール可能なのは「他人の心」ではなく「自分の心」だけ

というどこか仏教的な考えがメインとなっていました。

1. この世界はあなたを映す鏡である

この本のもっとも大前提としている考え方です。

どことなくスピリチュアルな響きでぎょっとしてしまう方もいるかもしれません。

私も初めはそうでした。

しかし、読み進めるうえでとても大切な考え方だと気づきました。

鏡に映る、自分の髪型を先に変えようとしている 

神さまの教えて一つです。

この世界は自分自身を映す鏡なのだそうです。

もしあなたが、家を出る前に鏡を見て寝癖を発見したらどうするでしょうか。

まず、自分の髪の毛を触るはずです。

そうして、自分の思うような髪型に変えるはずです。

決して誰一人として

鏡に手を伸ばし、鏡に映る自分の髪の毛を先に変えようとする人はいないなずです。

『この世界は自分を映す鏡』

そう考えると、身の回りでおこる不満な出来事は自分自身を映していることになります。

だから、不満を解消したいのなら他人を変えるのではなく自分を変えるのが先なのです。

自分が変われば、自分を映す鏡である世界が変わっていく。

なんだか不思議な話ですが、とても面白い考え方でした。

2.「幸せになりたい」と思うな

私はずっと幸せになりたいと思っていました。

この本によると「なりたい」と考えること自体が間違いだそうです。

「考えたことが現実化する」という、簡単なルールしかないこの宇宙で、常に「私は幸せじゃない」と本人が考えているんだぞ？

もちろん、1.この世界はあなたを映す鏡である　で書いたように

この世界は自分を映す鏡だという大前提の中での話です。

この世界は自分の考えを映しているのです。

「幸せになりたい」という考えが浮かんでくるのはなぜか考えていただけますか？

「私は今、幸せじゃない」から

ではないでしょうか。

この本では自分自身を世界が映してくれているという考え方です。

「幸せになりたい自分」を映してくれていて、

「幸せになりたい自分」を映すには「幸せではない自分」を世界に映さなければなりません。

自分が幸せじゃないから幸せになりたい自分がいる

少し、衝撃的ではないでしょうか？

私は衝撃を受けた考え方でした。

私はずっと自分を「不幸せだ」と思っていました。

だから「幸せになりたいんだ」と思っていました。

この本では「私は幸せだ」と思いなさい。

と書いていました。

私は幸せだと思えば、

世界が幸せを映してくれると。

ここまで書くと急にスピリチュアルになってきましたね。。

この本のジャンルはスピリチュアルだと思いますが、

この考え方自体はそこまでスピリチュアルでもないのかなと思いました。

次の項目で解説します。

3. カラーバス効果

カラーバス効果という効果を知っていますか？

この言葉が正しいかどうかという議論はあるそうですが、

今回はさておき説明をします。

カラーバス効果とは

「ある物事に意識をすると、それに関する情報が集まってくる」というものです。

例えば、

今から皆さん部屋の中でも電車の中でも、お店の中でも構いませんので

ぐるっと見渡してください。

その際に

『青色のものは探さないでください』

・・・と言われても、

ぐるっと見渡した際に「青色のもの」を無意識に探してしまった（目についた）のではないでしょうか。

これがカラーバス効果といわれるものです。

同じようなもので

「カクテルパーティー効果」というものもあるのですが、

これはどれだけ騒がしい場所でも「自分に関する内容の話」は耳に入るというものです。

学生時代にザワザワした場所でも自分の名前だけははっきりと聞き取れたなんて経験はありませんか？

これもカラーバス効果と似た効果です。

ここで、「幸せりなりたい」がなぜダメなのかを私なりに読解すると

「幸せになりたい＝幸せではない」になります。

「私は幸せではない」を信じ込んでいると、身の回りに起こる出来事の中から「自分が幸せではない事実」を見つけてきて「やっぱり私は幸せではないんだ」と落ち込んでしまいます。

ところが、「私は幸せだ」と信じると

同様に身の回りから「自分が幸せな事実」を探してきます。

そして「やっぱり私は幸せなんだ」と思い、心が豊かになるということです。

本書ではカラーバス効果なんて言葉は出てきませんが、

似たような例は出されており、著者もカラーバス効果を推奨しているのではないかと思います。

こう考えると、あながちスピリチュアルな考え方でもないのかなと思うようになりました。

4. まとめ

まずは自分を変えることから始める。

その始め方は「私は幸せだ」と信じること。

簡単なようで難しい、ただとても手軽にできる自分の変化。

私はひねくれものなので、こんな簡単なことでさえ苦労するのだと思いますが、

「私は幸せだ」と信じてみようと思います。

この本のほんの一部だけしか紹介しておりません。

続きは各自、手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

まだまだ、自分のためになる素敵なことがこの本には書かれており、

そのどれもが具体的でわかりやすい。

とてもとってもお勧めの本です。

最後まで読んでいただいて、

私はとても幸せです。

ありがとうございました。